従来の学校に通う英会話教室ではなく、英会話のレッスンはオンラインが主流になってきました。
現代人はとにかく忙しい。どこかに出向くことなく自宅でレッスンが受けられるのは本当に助かります。
わたしも2020年8月にレッスンを始め、あっという間に1年が過ぎました。先月、1回目の更新を済ませたところです。
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【オンライン英会話Cambly】週3回30分のレッスンを1年続けた結果
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しかし!これを読んだ読者の方からこんな声が届きました。
「いきなりネイティブスピーカーと1対1のレッスンなんて無理。怖すぎる」
今回は、「そんな自分はどうしたら?」という質問へのひとつの回答である、「日本人講師とのオンライン英会話レッスン」について書いていきます。

Contents
ネイティブスピーカーとのオンライン英会話がベストなわけじゃない
わたしが英語の勉強でカナダに行ったのは、2005年10月のことでした。
直前に行ったカナダ旅行では、現地のカフェ(Tim Hortons)で、コーヒーを注文したのにコーラを出される英語力でした。カナダ行きの直前に受けたTOEICは455点。相手の言ってることはほとんど聴き取れませんでした。
あんな状態でよく現地の語学学校に通えたもんだ、と今では思います。
クラスメートがいる状態での授業だったので何とか続いたのでしょうね。1対1だったら震え上がって途中でやめていたかもしれません。
なので、わたしも「ネイティブスピーカーとのオンライン英会話を怖い」と思う気持ち、痛いほどわかります。
そんなときは、ネイティブスピーカーとのレッスンがベストとは言えません。
挑戦には多少のストレスがつきものですが、何ごとも、心理的安全があって上手くいくというもの。レッスンそのものが大きなストレスになっては、続かないですものね。
そんなときのおすすめは「日本人講師とのオンライン英会話」です。
日本人講師に習う英会話レッスン 5つのメリット
オンライン英会話と聞くと、ネイティブスピーカー(もしくは外国人)とのレッスンだと思う方が多いようですが、日本人講師が教えるプラットフォームもわりとあります。
中には、日本人に教わることを「負けた」と感じる人もいるようですが、この日本人講師とのレッスン、いいこともたくさんあります。
始めやすい
まずは、始めやすいということ。
いきなりネイティブスピーカーが講師だと、こんな不安はありませんか?
- 相手の言うことがわからなかったらどうしよう
- 上手くしゃべれずに、沈黙になったらどうしよう
- 自分の英語がわかってもらえなかったらどうしよう
冷静に考えれば、「だからレッスン受けるんでしょ」ということばかりですが、心配になるの、わかります。
日本人はマジメですね。
でも、日本人が講師なら上記の不安は即解決です。
- 相手の言うことがわからなかったらどうしよう→日本語で訊ける
- 上手くしゃべれずに、沈黙になったらどうしよう→日本で続ける
- 自分の英語がわかってもらえなかったらどうしよう→正しい言い方を日本語で訊ける
講師が日本人というだけで、心理的ハードルがグッと下がります。
「オンライン英会話始めたいけど・・・」と躊躇する気持ちも薄れますね。
日本人講師だと、オンライン英会話を始めやすくなります。
時間が無駄にならない
ネイティブスピーカーとのレッスンだと、なかなか英語が出てこない自分に焦って沈黙が多くなってしまうかもしれません。
講師は忍耐強くこちらの言葉をニコニコ待ってくれますが、それがまた緊張するのですよね。
思ったように話せず、なんだかお互いニコニコしているだけで時間が過ぎてしまった・・・。
でも、日本人講師とのレッスンではそんな心配はいりません。
自分がこういうことを言いたい、こんなことに困っているから教えて欲しい、そんな要望も日本語で伝えることができます。
日本人特有の間違いを見つけやすい
日本語には独特の表現があります。
これは、文化や日本という国の背景によるものですが、英語には無い言葉が日本語にはたくさんあったりします。言葉と文化はどちらが先か、はわたしにはわかりませんが、英語を勉強していて感じることは「文化があって、それに適した言葉が生まれる」ではないかと思うのです。
そういった日本語特有の表現を英語でどう言ったらいいかを知っているのは日本人講師です。
時に「そういう言い方は英語ではしない」「その概念は英語にはない」こともありますが(お疲れ様やいただきますなど)、母語が共通していると訊きやすいですよね。
また、日本人特有の間違いに気づいてくれるのも日本人講師です。
わたしはカナダ・ハリファックスへの語学留学中に日本人チューターと放課後レッスンをしていたのですが、わたしのLの発音矯正をしてくれたのも彼でした。
ホストマザーに、わたしの「L」の発音がおかしいと指摘を受けていたのですが、何をどう直したらいいのか彼女もわからなかったし自分でもわかりませんでした。それを相談したところ、もしかしたら・・・と日本人がやりがちなミスの例を出し、コツを教えてもらったところ、一発で「L」の発音が直ったのです。
帰宅してホストマザーにチェックしてもらうと、「直ってる!できてるよ」と言われとてもうれしかったのを覚えています。
このように、日本人ならではのつまずくポイントを学べるのも日本人講師とのレッスンのいいところです。
このときわたしに放課後レッスンをしてくれていた講師の水谷さんは、現在カナダ留学のサポートセンターを経営しています。
ハリファックスという、日本人にとってあまりメジャーとは言えない地での留学を乗り切れたのは、彼の助けも大きなポイントでした。アイルランド、スコットランドからの移民が多いハリファックスでは自分次第で100%の英語環境を作ることができます。留学するなら自分を厳しい環境に置いて、望む成果を手に入れたい方には声を大にしてハリファックスに行くことをおすすめします。
水谷さんのサイトはこちら

どうしようかな?と考えるあなたの背中を押してくれるサイトです。
ぜひのぞいてみてくださいね。
日本の試験事情に詳しい ネイティブスピーカーはTOEICを知らない
ネイティブスピーカーはTOEICのことをあまり知りません。
日本と韓国ではとても大切な試験である、ということはなんとなく知っている、またはTOEICという言葉を聞いたことがある、という人は多くいますが、試験のこと自体を知らなければ、その先生と試験対策をすることはできません。
もちろん彼らは英検についても知りませんし指導もできません。
TOEIC対策、英検対策にはやはり日本人講師とのレッスンが効果的です。
中には「試験対策のレッスンはしていません」という先生もいますが、日本の英語事情にくわしいのはやはり日本人ということですね。
英語習得の経験者である
そして、日本人講師とのレッスンのメリット、最後にあげるのは、「講師自身が英語を習得した経験者である」ことです。
どういうことか?
それは、英語を勉強中のみなさんの先輩である、ということです。
帰国子女など、成長する段階で日本語と英語を自然に身につけたというバイリンガルネイティブスピーカーは別として、それ以外の講師はみな「努力して英語を自分のものにした経験がある」人たちなのです。
語学の習得は忍耐です。
始めにグッと伸びてスランプがあり、また伸びて成長が止まる(ように感じる)ことも経験済みです。
それでも英語を止めなかった。立ち止まっているように見えてもあきらめずに続けてきて、講師にまでなった。
そんな経験をしている先生なら、学習中のストレスやスランプという気持ちを共有することができます。
特に伸び悩んでいる人にとっては、どんなに心強いことか!
日本人講師に習う英会話レッスン 2つのデメリット
ここまで、日本人講師との英会話レッスンについて、メリットをあげてきました。
メリットがあれば当然デメリットもあるということで、いくつか書いておきますね。
レッスン中に日本語ばっかりになってしまう
ネイティブスピーカーとのレッスンでは、日本語を使うことができません。
どんなに沈黙が続いても、何とか自分の中から英語をひねり出す必要があります。その時の脳の汗のかき方、鼓動の速さ、どうしようと思う気持ち、すべてが瞬発力を養う糧になります。どんなにそのとき話せなくても、です。
しかし、日本人講師が相手だと、日本語で訊ける気楽さからついつい日本語ばかりでレッスンを進めてしまう可能性があります。
レッスンは楽しいけれど、英語でのアウトプットになってるのかな?不安になっちゃいますよね。
日本語が通じることでレッスンのハードルは下がりますが、ついつい楽なほうに流されてしまうのが日本人講師とのレッスンです。

レッスンにならない(こともある)
ひとつめに通ずることでもあるのですが、日本人講師とのレッスンだと、日本語で話し込んで英語のレッスンにならないことがあります。
ちなみに、ネイティブスピーカーとのレッスンでも、レッスンそっちのけで話し込むことが多々あります。が、それは英語を使って話し込んでいるので、英語のレッスンと呼べるものではあります。最近のわたしは、オンライン英会話というよりビジネスコーチングを受けている気分になることがしょっちゅうです。
もちろん、英語学習は山あり谷ありなので、ストレスを感じたら講師に相談するのはアリなのですが、日本語での相談ばっかりになってしまうと英会話レッスンではなくなってしまいます。
まとめ:英語は、自分でコントロールしていかないと伸びない
いかがでしたか?
日本人講師との英会話レッスン、メリットデメリットについてあげました。
「オンライン英会話なら当然ネイティブスピーカーとのレッスンだよね。でもまだ怖いからオンライン英会話はもっと話せるようになってから・・・」と先延ばしにしている方も、日本人講師とのレッスンであれば始めやすいのではないでしょうか。
日本人講師とのレッスン メリット
・始めるハードルが低い
・訊きたいことが訊きやすく、時間が無駄にならない
・日本人特有のミスを見つけやすい
・日本の試験事情に詳しい
・講師は英語習得の先輩である
日本人講師とのレッスン デメリット
・つい日本語で話してしまう
・日本語で話し込むとレッスンにならない
デメリットとしてあげたことを、解消する方法があります。
それは「レッスンのイニシアティブを自分が握る」ことです。
レッスンごとに「今日は何をしたいか」「解決したい問題はなにか」「使えるようになりたいフレーズはどれか」など、自分がレッスンをデザインしていくことなのです。予習が必須ということになりますね。
教科書に沿ったレッスンであっても、受け身で聴いていてはダメです。
受け身でいることはラクだけど、自分が行きたい方向には行けません。また、方向が間違っていなかったとしても進むスピードが遅くなります。
上記であげたメリットの3つ目に、「まず文化があって、それに適した言葉が生まれる」と書きましたが、英語を話す文化の中では、自分の判断や意見を求められる機会がとても多いです。なんとなくの「どっちでもいいよ」は通用しません。結果としてどっちでもいいことは多々ありますが、なぜか、どう思うからどっちでもいいのか、今この状態でこうだからどっちでもいいのか、が求められるのです(発言してもしなくても)。
英語自体が、自分の意見を持ってしっかり主張する文化のもとに話されている言葉だから。
結論としては、ネイティブスピーカーとのレッスンでも日本人講師とのレッスンでも、この部分は変わりません。
英語と共に、自分でコントロールできる姿勢も身につけましょう。
それでは!
日本人講師のいるおすすめオンライン英会話

こちらは全員が日本人講師のオンライン英会話「ワールドトーク」です。
英語が怖い・・・を「楽しい!」に♪ のコピーどおり、公開されている動画でも楽しそうにレッスンをする生徒さんの様子を見ることができます。1回25分のレッスンで、多くのことが学べそうですね。
こちらは、レアジョブ英会話ですね。
メインはフィリピン人の講師ですが、日本人講師も在籍します。体験レッスンが2回受けられるのもいいですね。
こちらはみんな知ってるECC、のオンライン校です。
英語だけでなく、多言語のレッスンもあるのですね。
こちらにも日本人講師は在籍していますよ。